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  • 公開日時 : 2006/01/20 00:00
  • 更新日時 : 2013/03/21 17:00
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水道水の水質(色、においなど)に異常がある場合はどうしたらよいですか

水道水の水質(色、においなど)に異常がある場合はどうしたらよいですか
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回答

水道水の水質異常については、様々な理由が考えられます。 調査等も必要な場合もありますので、公営企業局浄水管理センター水質担当へご連絡ください。

<参考>
・水の色が赤い場合
 朝の使い始めやしばらく使わなかった後などに、古くなった屋内の水道管の鉄さびが原因で赤い水が出ることがあります。
また、工事などにより水量が急激に変化したことによって水道管内の鉄さびがはがれた場合にも同じことがおこります。
ほとんどの場合は、しばらく流すときれいになりますので、水が澄んでから使うようにしてください。赤い水は捨てずにバケツ等に汲み置きして、植木のまき水など飲用・洗濯以外に利用してください。

・水が白く濁っている場合
 これは、水の中に空気が混ざって白く見えるものです。
湯沸器で急激に加熱した場合なども、水中に溶け込んでいる空気が気泡となって白く見えることがあります。
なお、全ての蛇口で同様の現象が見られる場合は、水道本管に空気が混入したためと考えられます。
ガラス容器に汲んで下の方から徐々に透明になるようなら、安全性については問題ありません。

・水に茶色や黒色の粒が混ざっている場合
 粒が硬く茶色っぽい場合は水道管の鉄さびです。
朝一番の出し始めなどの時に、古くなった屋内の水道管から出ることがあります。
鉄さびは通常しばらく流すと粒は無くなります。
粒が柔らかく黒い場合は給水装置(蛇口)に使われているゴムであると考えられます。
パッキンのゴムが劣化して、細かく砕けて蛇口から出てくるのが原因ですので、パッキンを交換する必要があります。
また、一部のメーカーのシングルレバー混合栓に使用している給水ホースから黒いゴムが流出することがあります。
この場合はメーカーにご連絡、ご相談ください。

・塩素(カルキ)くさい場合
 水道水は法律により塩素消毒が義務付けられており、蛇口から出る水に残留塩素が1リットル中0.1mg以上検出されなければならないと定められています。
塩素は水中の細菌を殺す働きをしており、これがないと水道水が病原菌で汚染される恐れがあります。
つまり、カルキ臭・塩素臭がするということは、水道水が病原菌などの汚染から守られていることを表しているのです。
どうしてもにおいが気になる方は、冷蔵庫で冷やしたり、煮沸して塩素を消すことによっておいしく飲んでいただくことができます。
ただし、残留塩素のなくなった水は雑菌が増えやすいので、早めに使ってください。

・やかん、ポットなどの内側に白いかたまりがつく場合
 水道水の中にはカルシウムなどのミネラル分が含まれており、適度に入っていることで水の味を良くしています。
このミネラル分は水が蒸発してもあとに残ります。
このため、容器を洗った後に完全に水を拭き取っておかないと、水分の蒸発後に容器の表面に白い斑点ができます。
これが繰り返されて厚みのある白いかたまりになります。
やかんやポットに水の注ぎ足しを繰り返すことで、この現象が促進されます。
なお、白いかたまりはカルシウムなどのミネラル分ですので、安全性に問題はありません。

・トイレ、風呂場、洗面所などの排水口が桃(ピンク)色になる場合
 これは水が溜まりやすいところに空気中の雑菌(細菌やカビ)が付着し、桃(ピンク)色の色素を作って繁殖したものです。
これらの雑菌は病原菌ではありません。
水道水には消毒のために残留塩素が1リットル中0.1mg以上入っており、雑菌が生息することはできません。
しかし、蛇口から出てしばらく経った水道水は消毒効果が無くなり、温度や湿度などの条件がそろうと雑菌が繁殖しやすくなります。
対策としては、水まわりをよく洗い、換気して乾燥させることです。

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