- No : 733
- 公開日時 : 2012/03/01 00:00
- 更新日時 : 2012/03/01 10:00
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埋蔵文化財について知りたい。
回答
1.埋蔵文化財とは
埋蔵文化財とは、「土地に埋蔵されている文化財」のことです。種類としては、住居址や古墳、城跡などの「地下に残された痕跡」である〈遺構〉と、土器や石器、青銅器などの「地下に残された生活器材のかけら」である〈遺物〉とに分けられます。
これらは、文献にはあまり記されていない地方の歴史・文化などを正しく理解するために欠くことのできないものであり、将来の文化を向上、発展させる国民の共有財産です。
2.埋蔵文化財から分かること
埋蔵文化財は、主に発掘調査や踏査によって確認されますが、これらの情報を整理・検討することで、その土地の活用のうつり変わりをうかがい知ることができます。また、これらの作業中には大きな発見となるものもあります。例えば松山市樽味の樽味四反地遺跡では、古墳時代前期(西暦約300年ごろ)の西日本最大級ともいわれる大型の建物跡が発見され、当時この地域が松山平野の中心的な場所のひとつであったことが判りました。
3.埋蔵文化財のある所
松山市では、埋蔵文化財が存在する可能性の高い地域(「周知の埋蔵文化財包蔵地」といいます。)をひろくお知らせして、その保護に努めています。その範囲の概略図は、松山市ホームページにてご覧いただけます。この地域内で工事などを行なう際は届出が必要です。埋蔵文化財包蔵地の範囲や工事の届出に関するお問合せは、松山市教育委員会文化財課で承りますのでお気軽にお電話ください。
4.市内の主な埋蔵文化財
●中島地区 中山古墳、宮浦遺跡 九多児城跡 など
●北条地区 南宮の戸貝塚、難波奥谷古墳、恵良城跡 など
●松山北部地区 大渕遺跡、文京遺跡、古照遺跡、湯築城跡 など
●松山南部地区 西石井遺跡、樽味四反地遺跡、葉佐池古墳、来住廃寺 など